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キスが止まらない
 
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8.新しい快感

ひよりはマジで可愛かった。
感じる時の反応も想像以上だった。マジで可愛い。
そしてひよりが巨乳そうだという事はうすうす分かっていたが、思ってた以上のいいオッパイだった。
そして今、オレのアレはひよりのその間に挟まれてる。

「はあ、あー、気持ちいい…」

いつもひよりに縛られたり、絶対触るなと言われていたり、オレの方から積極的に手を動かす事はできなかった。
でも今日のオレは違う。
さっきだって、ひよりの乳を触りまくったし、アゴだって頬だって、沢山触ってやった。
ベッドの上、壁に背中をつけて座る姿勢のひより。
同じくベッドの上、彼女のすぐ前に、オレはひざ立ちの格好で股間をひよりにくっつけていた。
今、オレの手はひよりの髪を触っている。
ひよりは脇から手を出すようにして、自分の乳をギュっと真ん中へ寄せている。
その間に、こすられるオレのもの。
ひよりが自ら押さえている乳の間、オレは自分から腰を動かしていた。
刺激は柔らかかったが、オレを興奮させるには十分だった。

「すげー、気持ちいい、…もう、…出そう」

「出すなら、口に入れて…」
(マジで…!)
その言葉にオレのそれはもっと固くなる。
ひよりは乳房から手を離し、両手でオレのものを掴んだ。
上目遣いのその眼差しが、すっげーエロい。

ひよりの口が開いて、オレを咥えるまでの数秒のスローモーション。

「ああっ……!」

こいつの唇は気持ちいい。尋常じゃない。
オレのそれは、これまで彼女に何度も食われて、飲まれていた。
あまりに気持ちが良くて、腰が引ける。
追いかけるように、ひよりの頭がグっとオレの股間に近づく。

「くっ…、あぁっ…!」
(ああ………)

そして今日も、…オレはひよりに食われた。



特にしゃべるわけでもなく、オレとひよりはベッドに転がる。
オレが早く来たのもあって、今日はまだ時間があった。
ひよりはすぐにブラをつけて、長袖のTシャツを着てしまった。
今日は脱がされていなかったから、オレも服を着てる。

「ねえ、元春」
「何」
ひよりの方へ向くと、自然に腕が回った。
それに抵抗するわけでもなく、ひよりもオレの腕に顔を乗せた。
(これって、もう付き合ってるんじゃねーの?)
その辺をハッキリさせようとすると、なぜかひよりに拒まれる。
2人でどこかへ出かけた事もなかったし、待ち合わせて会って話をしたりもしない。
ただエッチな事をしてるだけで、でもそれだってセックスしてるわけじゃない。
変な関係だよなと、改めて思う。

「今度、…エッチしてもいいよ」
「うそ、マジ?!」
オレは思わず起き上がってしまう。
「何、そんなにしたかったの?」
「してーよ!ふざけんな」
「ふふふ」
ひよりは笑う。
(お前だって嬉しそうじゃんかよ…)
オレといる時、そんな風に笑う事がひよりはよくある。
考えてみれば子供の頃から一緒で、お互いにあまり緊張感が無いのだ。

「だから、今日は私に元春を可愛がらせて」



可愛がらせて、という言葉にちょっと萌えたのは事実だ。
しかし、ひよりの言う「可愛がる」の意味なんて、冷静になればロクなもんじゃないって事は分かるはずだった。

「オイ、オイ……これ、すげーー、恥ずかしいんだけど」
「だって恥ずかしい格好させてるんだもの」

オレはいつも通り全裸にさせられて、ベッドに四つん這いになってる。
先日のように縛られてないだけマシだと思ってしまう辺り、オレの思考ももうだいぶヤバイ。

普通に尻丸出しで、後ろに回っているひよりからは当然見えてる。
さっきシャワーも浴びたし、一応全身キレイなはずだ。
それがせめてもの救いだ。

「んん……」

ひよりが色っぽい声を出しながら、オレの背中を舐めていく。
オレはくすぐったくて、思わずのけぞる。

「あっ!」

オレは声を出してしまう。
ひよりがオレの、後ろの穴を舐めたのだ。
この間も舐められて、その時もオレは結構感じてしまった。
(なんか、ヤバいんだよな…これ)
くすぐったいような、気持ち良いような、総じて表現するなら、まさにヤバイ感じ。
唐突に、ひよりがオレのペニスを握る。
その手はヌルヌルしていて、オレの経験した事の無い感触だった。
オレは下を向いて、ひよりが触っている自分の股間を見た。
「これって、もしかしてローションってやつ?」
「そうそう、そう」
ひよりの手が、めちゃめちゃいやらしくオレのそれを触ってる。
「はあっ……あぁっ……」
すぐに固さはマックスまで行ってしまう。
オレと同じく、オレのものも単純だった。
「いつもよりもっと、気持ちいいでしょ?どう?」
「き、気持ちいいけど…、お前っ…、なんでそんなもん……」
「だって元春にしたかったんだもの」
オレのカリの部分をひよりはヌルヌルの指でキュっとしめ、擦る様に回した。

(やべえ、何だそれ、…気持ち良すぎる…)
「あぁっ……、はあっ……」
息が上がってくる。
さっきイってなかったら、すぐに出しちゃっていたと思う。

もう一方のヌルヌルの手で、ひよりはオレの睾丸をいじる。
(あー、もうホントダメだってそれ…)
オレは気持ち良すぎて、思わず枕を握りしめていた。

「可愛い~、元春。気持ちよさそうなあんたは、ホントに可愛い」

声のトーンから、ひよりも興奮しているのが分かる。
(このドSめ…)
そう思うと、オレがドMみたいじゃんか。
「うぅっ…」
ひよりがまたオレの穴を舐める。
竿をヌルヌル扱かれて、オレはもういつでもイケそうだった。

「えっ…!」

オレの穴に、何か入って来る。
ナチュラルに入り過ぎて、一瞬何が何だか分からなかった。
「ヤダ、簡単に入っちゃうよ、指」
「ウソだろ、…お前、…それはやめろ」
オレは抵抗しようとしたが、ペニスを掴まれて、後ろに指を入れられた状態で、大きく動く事ができない。

「今どのくらい入ってると思うー?第二関節まで、スルっと入っちゃったよ」
「あっ…、やめろっ…」
異物感はあった。
しかしローションまみれの指は細かったし、オレに意に反してオレの穴は彼女のそれを受け入れてしまう。
「全部入れちゃお…」
「ああっ…!」
すげえ変な感じだった。
こんなトコ絶対おかしいのに、意外にも痛みもなかった。

「こっち、めちゃくちゃ勃起してきたよ。もしかして、気持ちいいの?元春」

指を差しこまれたまま、オレのペニスはひよりの手で擦られる。
「はぁっ…、あっ…、うっ…」
「ちょっと出し入れみるね~」
「あっ…、うあっ…」
後ろの異物が、出たり入ったりしているのが分かる。
(何だよ、この感じ…)
全然嫌じゃなかった。
むしろローションで滑る指の感じが、気持ちいい…。

(ハッ、やべえ)

「可愛い、元春…。奥、いじってあげる」
さっきより深く、強くひよりの指が入って来る。
「ううっ…!」
「痛かった…?大丈夫?」
それを確認するように、ひよりはオレのペニスを握る。
(全然痛くねえ…)

奥に入ったひよりの指が、オレの内壁を前に擦る。
しばらくそうされていた。
オレも、されるがままになっていた。

「あー、なんか、だんだん柔らかくなってきたみたい。女の子みたいだね、元春」
「や、やめろ……」
変な汗をかいていて、額からポタポタと、枕へ落ちる。
「男の子もこの辺、気持ちいいかな」
「ああっ!」

指をグっと曲げられて、触られたそこ。
オレの全身が跳ねた。
「ええっ、ココ、気持ちいいの?」
ひよりがオレの背中から、何か屈辱的な事を言ってるのは分かった。

「あっ…、ヤバイって…、やめ…ろ…、ひよりっ…」
グチャグチャと音がする。
こんなエロい音が、オレの穴から出てる時点でもうどうかしてる。
オレの中の、猛烈に感じる1点を、ひよりに探られてしまう。

「あぁっ…、やめ……、はぁっ…、あぁっ…」

「元春、可愛い…すごい…」
ひよりの色っぽい声を、背中に感じた。
指で中を擦られながら、ペニスをヌルヌルの手で握られて強く上下される。
射精したくて、たまらなくなる。
後ろの穴からの快感が、それを後押しする。
(ああ、ヤバイ……気持ちいい……ヤバイ、ヤバイ…)

「はぁっ、あぁっ…、うぁっ…あぁんっ…!」


電流みたいに流れる何かと共に全身の力が強まって、そして砕けるように一気に抜けた。
それは今までに経験した事の無い、強い感覚だった。
体の中から、外へと押し出されていく何か。
枕を握る自分の指先が、ビクビク痙攣していた。

「はあ…、はあ…はあ…はあ…」
女みたいな声を出して、オレはイってしまった。
射精の方で、イったと、……思いたかった。

 

   

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2017.3.13up 著作権は柚子熊にあります。
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