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キスが止まらない
 
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3.縛りたい(緋依視点)

4年ぶりに戻ってきた地元の高校で、あの男に会ったのには正直驚いた。
中学の時だって目立っていて、そこそこモテていた元春は、高校生になってグっと大人っぽくなっていた。
最初、誰だか分からなかったほど。
(もう18歳だものね、大人になるよね…)

元春の事は、忘れていたわけじゃない。
私のファーストキスは、元春とのアレで、男の子の裸を見たりあそこを触ったりしたのも、あいつが初めてだった。

子どもの頃のあいつは、バカでお調子者で、活発。
改めて言葉にしてみると、今と全然変わってないなと思う。
高校生になった元春がどんな男になっているのかは、正直よく分からないけれど、バカっぽいところは同じだなと思う。
(あいつ、私の事なんて、気にかけてたんだ…)
うちに来て、お前はオレの事考えてなかったのかって、責めるような口調で言っていた元春。
あいつは結構モテてたし、私との事はどうせただの気まぐれなんだろうと思っていたから、あいつがそう言ったのは本当に意外だった。
(あいつも忘れてなかったんだ…)
派手で目立っててバカなくせに(バカは余計か)、こんな地味な私の事を忘れないでいてくれた。
(ちょっと嬉しいかも……)
放課後、強引に約束してくれたのも良かった。
あいつのそういうところ、結構好き。

「可愛いんだよね……」

元春のする、チューも好き。
あんなガサツっぽい男のくせに、唇は柔らかくて、甘いの。
パンツの中に手を入れると、いつも大きくなってた元春。
大きくて、先っぽが立派。
その形を確かめるように、私は元春に触った。
固いのに柔らかくて、いつも熱くて、すごい触り心地が良かった。

(あの感じ……)
元春のを触るのが、大好きだった。
キスであいつのヌメヌメした舌を感じながら、あいつの勃起したのを触るのがすごく好きだった。
いつも先っぽを濡らしていたっけ…
(ああん……元春のが触りたいよ…)
「今日、触りたかったな…」
4年前の事を思い出す。
あいつはちょっと触るだけで、すぐイっちゃって、パンツの中をドロドロにしてた。
そこから手を抜いてパンツをあそこに押しつけてやると、元春のパンツが汚れて、それが毎回私をすごく興奮させた。
(また、汚したい…)
終わった後に、バツの悪そうな顔をして、照れる元春が良かった。
普段、他人に対して超えばっているくせに、子どもみたいに大人しくなるのが何かいい。
(ああ…、いじめたい……)
これから元春にしたいことを沢山想像して、私は自分を自分で慰めた。


あの後元春から、すぐにメールが来た。
うちに来たあの日、あんまり話せなかったから改めて会いたいって、要約するとこんな内容だった。
(話したい事なんて、無いくせに…)
元春とこんな事をしてた中学時代、2人で会う時はほとんど話もしないで、ひたすらチューばかりしていた。
元春にチューされると、首筋の後ろがゾワゾワした。
気付いてたけど、私も興奮して感じてたんだ。
だけど元春に、私の体を触る事を許した事は無い。
触られたら、…あいつの事だから、絶対ヤルに決まっていた。
あんな軽い男にヤラれるなんて、屈辱。
特に処女を奪われちゃうなんて、最悪。
当時の私は、それだけは絶対イヤだと思っていた。


結局、後日、元春の家で会う約束をした。

元春の家はよく分かってる。
なんせ、元々自分の家があった場所なのだから。
(懐かしいな…)
私は1人で、直接あいつの家へ向かう。
4年経ったからと言って、マンションは何も変わっていなかった。
呼び鈴を押すと、元春はすぐに出てくる。
「入れば」
そう言う元春の目つきが、もう何かを期待していた。
(色っぽくなったな…元春)
私はちょっと感心して、少しテンションが上がる。

元春の部屋は、だいぶシンプルになっていた。
昔はもっとゴチャゴチャしていた気がする。
(ふーん…)
久しぶりの、男子の部屋。
ドアの正面には勉強机があり、ドアから見た左側にベッドがある。
私はチラっとベッドを見る。
元春を警戒して、私はしばらくドアの前に立ってた。
「お前、背、全然伸びてないだろ」
「中1の時に止まったもの」
私の身長は156センチ。
そんなに小さくないと思っていたのに、いつのまにかクラスの女子たちにどんどん抜かれて行った。
元春はベッドに座ってる。
「なあ、久しぶりに、キスしてもいいか…?」
(いきなり、来た!)
私は『案の定だ』と、思う。
やっぱり話す事なんてたいして無くて、そっち方面の事をやりたいだけなんだ。
でも……私もそれで良かった。
と言うか、元春に期待する事なんて、それしか無い。

「キスしたいの?」
私は言う。
「ああ」
元春は素直に頷いた。
そんな元春も可愛いけれど、もっと可愛い姿が見たい。
私はうずうずしてくる。
「もしかして、私とまたキスしたいって…ずっと思ってたの?」
「……思ってたよ」
元春史上、今までで一番可愛い声だったんじゃないかと思った。
子どもの頃からのムカつく元春は、一瞬完全にどこかへ消えた。
「でも、別に付き合ってるわけじゃないのに襲われたりしたら、イヤだな」
私は言った。
「別に襲わねーよ」
「触ってこない?」
「……嫌がるお前に、触らねえよ」
「ふうん、じゃあ…」
私は元春へ手を伸ばした。
あいつが期待で、ビクンと震える。
元春の首から、制服のネクタイをほどいて、シュルンと抜いた。

「縛らせて」
「ええっ?」
「別に、キスしたくないんだったらいいけど」
「オレそんなに信用ねーの?」
「あるわけないでしょ?あんたのこの4年間、知らないし」
「………」
元春は何も言わなかった。
文句が無いんだと勝手に解釈して、私は元春の両手を後ろに回してギュっと縛った。
「どんだけ固く縛るんだよ」
「絶対、ほどけないように」
後ろ手に縛られてベッドに座っている元春を見たら、沸々と嬉しさがこみあげてくる。
(男だなあ……)
この4年間に、元春はしっかり大人に近づいていた。
華奢だった肩も厚くなって、肩幅自体も絶対広くなったと思う。
女子にモテるのも、分かる。
時折私を睨むような目が、すごく良かった。

「キスして欲しいって、もっとちゃんと言ってよ」
「はあ?」
「ちゃんと私に、お願いしてよ」
立ったままの私は、さっきからずっと元春を見下ろしていた。
元春は不機嫌な顔をしたけど、両手を後ろに回されている姿が間抜けだ。
「焦らしてんの?お前……、するんなら早くキスしろよ」
「ちゃんとお願いできないんだったら、…別にこのまま帰ってもいいけど?」
全然怒っていないけど、私もうんざりした顔を作って元春を睨んだ。
「じゃあ……、キス、…して…」
本当は『して下さい』って言って欲しかったけれど、そう言った元春がすごく可愛かったから、今日は許そうと思う。
私は元春が座るそばまで行き、床に膝をついた。
私の目線が少し下になり、キスするのにちょうどいい感じになる。

少し近づいただけで、磁石みたいに自然に顔が近づいた。
お互いに少し口を開いて、斜めに重なり合う。

(あっ……)

記憶をはるかに超えて、素晴らしく良い感触が、私の唇に触れた。
(ああ…すごい…)
元春って、こんなだっただろうか。
柔らかくて色っぽい感じ。
激しくなくて、でも弱くもない。
触れたところが全て優しくなるような、そんな甘さ。

「はあっ……」
思った以上に凄すぎて、私はすぐに唇を離してしまった。
「はあ、はあ…」
元春の息が上がっていた。
「はあっ……、やっぱり、お前はスゲー…」
「キスしてあげたんだから…」
私は元春のシャツに手をかける。
再び、彼はビクンとした。
「私のお願いも聞いて」
「お前のお願いって……」
元春の声は完全に欲情してた。
少しボタンを外すと、すぐに白いTシャツが見えた。
(なんだ、シャツ着てるのか…)
本当は前みたいに、元春を全裸にしたかった。
そして彼の裸を見てみたかった。あの時みたいに。
結構しっかりと元春の手を縛ってしまったから、それを外すのは面倒くさかった。
それに、外した途端押し倒されたりしたくない。
私は元春の首筋を舐めた。

「うっ……」

元春が声を出す。
彼の首は汗でしょっぱかった。
私は元春のベルトを外した。そして制服のズホンのジッパーを下げる。
「ちょっと脱がさせて」
私がそう言うと、元春は少し腰を上げた。
「パンツも脱がしたい」
「……」
もう1度、元春が腰を浮かす。

(うわあ………)

久しぶりに見た、それは覚えているものよりもずっと立派だった。
「すっごいいやらしいね、元春の形」
高校に入って、何となく漠然と男性器というものを知った。
元春の形は、一般的なそれよりも絶対立派だ。
「何だよ……、あんまり見るなよ」
元春が恥ずかしがっている。
恥ずかしがる元春は、すごくいい。
「ねえ、先っぽ濡れてるよ」
「うるせえ」
手が動かないので、元春は上半身を少し前かがみにした。
「『触って下さい』って言ったら、触ってあげてもいいけど?」
私は元春から少し体を離して、彼の全身を見ながら言った。
どこからどう見ても全て男らしい元春の体は、すごく魅力的だ。
結構カッコいいのに、服を着たまま、こんな風に恥ずかしくおちんちんだけを晒している姿が、被虐的でいいと思った。
「ねえ、どうすんの?」
私は元春を急かした。
「くそ…」
元春は小さい声で舌打ちをした。

「触って、…ください…」
そう言った声はもっと小さかったけど、まあそれでも良かった。
(可愛い……元春…)
私はまた近づいて、元春にチューした。
元春の唇、大好き。
中学の時も、この唇が大好きだった事を思い出す。
「んんっ……」
自然とお互いから声が漏れた。
キスでこんなに興奮できるなんて、私たちはすごいと改めて思う。
今はもう、中学生じゃないのに。

私は元春のそこへ手を伸ばした。
先っぽを、ちょっとだけ触る。
一瞬、元春の首がブルっと震え、唇が離れる。
それでもすぐに私の唇へと戻ってくる。
(はあ…はあ……)
柔らかくて固いそれを、私はゆっくりと上から下へ触る。
(ああ……この感触)
元春のを触ったら、自分からもグジュっと溢れてしまった。
彼の付け根の方から、またゆっくりと上へと戻って行く。
(ここが…すごくいやらしい…)
先っぽへ向けての段差。
元春のは、それが大きい。
きのこのあの部分みたいだった。
その段差の部分を人差し指と親指でそっと包み、棒の部分をしっかりと握ると、私はゆっくりとその手を上下に動かした。
キスは続けていた。

「んぅっ……」
元春が喉の奥で声を出す。
私はそれを塞ごうと、さらに舌を彼に絡ませた。
すごく深い、キス。
「あっ、やべっ……」
唇を離し、元春が言った。
手の中で、固くなったかもと思った瞬間、もう出ちゃっていた。
「はあ、はあ…、はあ……」
触るとすぐ出ちゃうのも、昔と変わらないなと私は思った。

「はあ、はあ…」
肩で息をしている元春を見ると、口のまわりは涎でいっぱいだった。
そんな姿が、すごくいやらしい。
「手、ほどけよ」
元春は何もできないまま、口とあそこを汚しっぱなしだ。
(うわ、何かすごい……)
そんな元春の姿に、私は猛烈に興奮してしまう。
「ねえ、いっぱい出たね」
「うるせえ…、そこ、ティッシュあるし。って言うか、手、いい加減ほどけよ」
私が元春を縛ったのは、私を襲わないようにというのもあったけれど、こんな風に元春をいじめたかったのもある。
「ちょっとだけ、舐めてみたい」
「ああ?」
元春はすごく嫌な顔をしたけれど、私は気にせず、元春の前に膝をついた。
まだほとんど勃起状態の汚れたその先端を、私は舌でちょっとだけつついてみる。
「うあっ……」
元春は声を出した。
「やめろよ、今、敏感なんだよ」
「ふうん」
口を開けて、先っぽの部分だけを口に入れてみた。
丸っこいそこはツルツルしていて、何とも言えない感触だった。
先っぽを口に入れたまま、私は一番先端を舌で舐めた。

「ううっ…、あぁっ……」
堪えようとしてるのに出ちゃうっていう、元春のその声。
(ああ、何かいいな…)
精液の味は美味しくなかった。
それでも元春の反応が可愛いから、私は口の中でしばらくペロペロ舐めた。
「うっ、ホント、ダメだって……」
元春の腰が大きく震えた。
「うあ、あぁっ…」
何となくだけど、また固くなってきたような気がする。

抵抗できない状態の元春は、私にされるがままだった。

 

   

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