「いやっ…!やめて!」
目が覚めた時、既に泉は両手を縛られてベットに括り付けられていた。
「最高にキレイだよ、…泉ちゃん」
トオルがにやにやと笑っている。
「いやあ…な、何…?」
手を動かそうとしても、上にあげられた両手はしっかりと結ばれていて動きがとれない。
トオルに誘われ食事に行った。
高校時代のテニス部で一つ下の後輩。
当時、彼はあまり部活動に参加していなかったのだがよく泉には声をかけてきた。
泉にとっては、トオルは可愛い後輩の中の、一人だった。
今日会えたことを懐かしく感じてもいた。
……しかし、途中から記憶がすっかり途切れている。
――― 少し酒を飲み、それから…?
気がついた今、……泉はショーツ一枚だけの露わな格好だった。
(イヤ……どういうこと…トオル…?)
「一度味わってみたかったんだ…」
別の声に、泉は驚いてそちらの方を向いた。
トオルだけでなく、今、目の前にもう一人の男がいる。
「あ…アキラ…」
アキラは、高校時代トオルとよく一緒にいた仲間の一人だ。
もちろん泉も彼のことは知っていた。
3年ぶりに、トオルに誘われ懐かしく思い、誘われるままに出ていった泉だったが…。
「やめて…いや…」
ベットの上で抵抗できない状態で、泉は二人に自分の裸体をじっと見られていた。
(どうして、こんな姿に…?)
嫌がれば嫌がるほど体をくねらせるその姿は、まるで自ら彼らを誘うようだ。
(イヤ……イヤ…)
さらされている裸の乳房の先、緊張で乳首が固くなってしまう。
状況がまるで分からなかったが、これから何をされるのかと思うと泉は心底怖くなってくる。
涙が頬に落ちた。
「本当にキレイだ…」
トオルが感激の声を出す。
泉の体は服をつけている時の印象よりもずっと男性を魅了するものだった。
「こわがらなくても、大丈夫だよ…」
トオルがささやく。
と、アキラの手が泉の両方の細い足首を握った。
「い、いや!」
脚を蹴るようにじたばたさせるがアキラの力で強くすぐに抑えこまれてしまい、泉はただ腰を振るだけだった。
「色っぽいね、泉…」
今度はアキラが泉にささやいた。
「ああ…やめてぇ……お願い…」
手脚ともに身動きできない状態で、泉は懇願した。
両手は上に持ち上げられた状態で縛られ、両脚はすっかりアキラの体重で抑えられてしまっていた。
「かわいい…」
トオルが泉の生の胸へ顔を近づける。
「いやっ!」
トオルの舌先が泉の乳首に触れた。
泉の体がビクンと跳ねる。
「やああっ!いやあ!」
構わず泉の乳首を吸い続け、手のひらで丸い乳房をもみしだいた。
あまりの恥ずかしさに、泉は目をそむけてしまう。
トオルはゆっくりと、突起している泉の乳首を舌で転がした。
「やああ……、やめてっ!」
恥じらいと恐怖で、ガクガクと体が震えてしまう。
アキラが泉の足首を持ち上げた。
体が折り曲げられ、ショーツを履いているとはいえ、股間が無防備な状態になる。
その恥ずかしい姿に、ハっと我にに返った泉は抵抗した。
「いやっ!お願い!だめえ!」
「そんなに腰を振って…おねだりでもしてるのかな?」
足を持ったまま、意地悪にアキラが言った。
そのままアキラは更に泉の足を持ち上げる。
トオルがショーツに手をかけた。
「だめえっ!やめてえっ!っやあっ!」
半泣きになって泉は抵抗するが、体は全く自分の言うとおりにならなかった。
バタバタしようともがく足は、足首をガッチリとアキラに掴まれ、ただ腰が動くばかりだ。
「もう切っちゃうな」
トオルが鋏でショーツの両端を切り落とした。
「やああああ…」
泉の秘部が露わになる。
恥毛がたわわに生い茂る中に、ピンク色のもうひとつの唇がかすかに汗ばんでいた。
「ここも、負けずにキレイだ…」
トオルが無邪気に笑った。
泉の目からはボロボロと涙がこぼれた。
アキラが泉の足をさらに開いていく。
「やめてええ…。お願いい……ああっ!」
トオルの指が泉のそこに触れた。
更にトオルは両手の指で広げて、泉のもうひとつの口がよく見えるようにした。
「いやらしいところが丸見えになってるよ…。少し濡れてるね…」
「あああ…やああ…」
アキラがニヤニヤしながら、その様子を見ている。
あまりの恥ずかしさと恐怖で、泉の全身は震えていた。
男二人の前で、全裸にされ大きく脚を開かされ、自分自身が丸見えになっている。
現実の事とは思えなかった。
泉は信じたくなかった。
「!」
突然トオルが泉の亀裂を舐めまわした。
「ひゃっ…やああああ……」
泉の体は緊張のあまり、普段よりもずっと敏感になってしまっていた。
「やめてええ……」
トオルは泉の入り口のあたりを指でなぞる。
「ああ……いやあ……っ…」
ビクビクと泉の体は震えた。
「泉…、感じやすいみたいだな」
アキラは横になっている泉の横に座り、彼女の脚を掴んだまま言った。
トオルが愛撫しているそこではなく、アキラは泉の表情を見て愉しんでいた。
「違うう…やああっ…」
トオルは優しく舌を使って泉の肉芽を愛撫した。
同時に、膣の中へも指をゆっくりと差し込んでいく。
「うぅっ………やめてぇ…っ」
泉は既に湿っており、ピンク色の潤んだその場所は簡単に指の侵入を受け入れてしまう。
「ああああ…いやぁぁっ…」
泉の腰がトオルの指の侵入に合わせて、震えた。
「大丈夫だよ……泉」
アキラが泉にささやく。
たっぷりと時間をかけて愛撫を繰り返され、そのトオルの舌使いの柔らかさに、泉は恐怖の中で、感じ始めてしまっていた。
「はあ、あう……やだっ…いやあっ…」
(だめえ……感じたりしちゃ…だめ、だめ…)
泉は自分の中から沸きあがってくる快感と戦っていた。
ぴちゃぴちゃと音を立てて、トオルは泉の敏感な部分をたっぷりと刺激していく。
舌でなでられる度に、泉の内にビクンと快楽の波が生まれてしまう。
トオルの指先にも、泉の愛液がトロトロと絡んできた。
「もう、すっかり溢れてきてるよ。泉ちゃん…」
「だめえっ…。くっ…。お願い…お願いだから、…こんなこと…やめてっ…」
「たっぷり可愛がってあげるからね…」
「やめてっ!…くっ…、あ、はぁっ…」
泉は吐息を抑えられなくなっていた。
(感じちゃう…だめえ…どうして…?何て上手いの……)
アキラに足首を握られ身動きがとれず、ありえない姿を二人の前にさらしている自分。
そしてトオルの口と指で、その恥ずかしい部分を弄られている。
異常なこの状態が、泉の興奮をなおさら大きくしていた。
「はあ…、んんっ…ん…くぅっ…」
泉は懸命に声をこらえた。
そんな表情は、男たちをますます興奮させるだけだった。
アキラは泉の足から手を離し、その両脚をトオルの方へ渡した。
もはや泉は大きな抵抗はできなかった。
トオルは泉の脚をまっすぐに伸ばすと、自分がその上に乗り顔を埋め、再び亀裂の間に舌をすべり込ませた。
「はあああ…ん、んん…」
脚が伸びたことで、泉の芽が敏感になる。
(だめ…だめよ泉…感じちゃだめ…)
泉は懸命に自分に言い聞かせた。
両腕が自由になったアキラは手を伸ばし、泉の乳首を摘んだ。
突然二人の男の存在を自覚し、泉はまた恐怖を感じた。
「あ!ああ…、やあっ…やめてえ…っ」
再び抵抗を始めた泉の口に、アキラは自分の唇を重ねた。
「んぐ…んんん…」
アキラの舌は、泉の唇を割り、侵入してくる。
「んんん…んんん…」
アキラの長い髪が泉の視野を奪い、ますます快楽に感覚が集中してしまう。
その間もトオルの愛撫は続いている。
(あああ……)
半裸の男たちに弄ばれていることを、泉は既に心のどこかで受け入れてしまっていた。
こんな風にされてみたかった願望が、泉自身の心の内に潜んでいたのかもしれない。
「はあ…んぐうう…」
アキラのキスも慣れていて、上手だった。
(気持ちいい…、ああん、…嘘、…だめ…こんな…)
アキラもトオルも、二人とも高校時代から有名な美男子で、女の子たちからの憧れを一身に受けていた。
当時後輩たちの憧れの的だったそんな二人に、今、泉は弄ばれている。
信じられなかった。
トオルの唇はいつしか泉の入り口を捕らえ、そこに舌を差し込む。
今度は指先が敏感な肉芽を左右に弾いた。
泉の理性は、もはや快楽に呑まれてそうだった。
「んんん…っ」
「いいんだろう?二人にされるのも…」
アキラが唇を離し、泉にささやいた。
「ちがうっ、…はあっ…ああうう…」
「違う?」
下の方でトオルが言い、強く肉芽に刺激を与えた。
「ああ、ああっ!…、んああうっ…!」
泉は恥ずかしい声を上げてしまう。
トオルの指先には泉の血液が集まり、ピンク色の粒は真っ赤に染まりすっかり大きくなっていた。
「泉ちゃん…、もうイきたくなってるんでしょう?」
トオルが愛おしそうに、その赤い粒を舐め上げながら言った。
アキラが乳首を舌で弄ぶ。
「はあ、はあ…んん…はああ…ああああ…」
(もう、だめ…感じちゃうう…抑えられない…)
二人から受ける愛撫が、経験の少ない泉の体にかつてない程の快感を巻き起こす。
(こんな…こんな……ああ、だめっ、…気持ち良すぎちゃうっ…)
否定したくても、理性ではもう否定できないところまできていた。
トオルの愛撫は激しいのに優しく、泉のその部分は自ら愛液を溢れさせる。
「んあっ、んあっ!…あああううううんん……」
泉の口から甘ったるい声が漏れてしまう。
「泉、可愛い声だ…」
アキラが言う。
零れた愛液が、シーツをぐっしょりと濡らしていた。
「イきたいんだね?」
トオルが言った。
「…はああ……っ」
顔中を汗まみれにして、泉は耐えた。
泉は首を振る。
「イきたくないのかな?」
トオルが全ての動きを止める。
「…………」
愛撫を中断された泉の陰唇は快楽を求め、ヒクヒクとわなないている。
既に泉の体は、欲望に流されていた。
体内の奥の方では絶頂を迎えたいという願望が今にも溢れそうだった。
泉の肉体の渇望は、理性では抑えきれなくなっていた。
「イきたかったら、俺のを咥えてよ。それが合図」
アキラのいきり勃ったものが、泉の目の前へ突き出された。
それは今まで見たものよりも、大きな肉の固まりであった、
(だめ……だめよ…泉、…だめだったら…)
心の中で、懸命に否定しようとした。
しかし異常な状況の中で高ぶった初めての強い快感に、もう肉体は逆らえなかった。
「んんっ……」
泉はアキラのものを、自ら口へと受け入れてしまった。
大きすぎるアキラを口いっぱいに頬張りながら、泉は自分が堕ちていくのを感じていた。
(ああ…だめよ………こんなの…ダメ…)
アキラのものを素直に咥えたのを見て、トオルは愛撫を再開した。
「んぐうう……」
トオルの指が触れただけで、電流が走ったような快感がすぐに甦る。
両手が自由にならないまま、アキラのモノを強く押し込まれ、泉の口の端からは涎が流れた。
肉芽をぐりぐりとトオルの指で刺激され、泉の全身に官能が走る。
「んぐっ…、ぐぅっ……」
(ああ…、いい…、はあああ……)
一気にトオルは指先の動きを早くした。
「んん…んああああ!っ!」
もう咥えていられなくなり、アキラのペニスを離した泉から大声が出る。
汗と涙と涎で顔はグシャグシャだった。
大きく体が震える。
泉の中を強く甘い刺激が、電気のように駆け抜けていった。
「はあ…はあ…はあ…」
「イっちゃったんだな……泉」
アキラが泉の頬を手で撫でていた。
「随分といやらしい声をあげてたぜ」
にやっとアキラが笑う。
「やあ…いやあ…!」
放心していた泉は我に返り、またパニックになる。
両手をベットに縛り上げられたまま、幾すじもの髪の毛が泉の首筋に張りついていた。
(やだ…あたし……イったの…?)
考える間を与えられないまま脚を持ち上げられ、勢いよくトオルが泉の中に分け入ってきた。
「うあああああっ!」
指先でいかされたのとは、全く別の強い快感が泉の内側から沸きあがってくる。
「きゃぁっ、…あ、うううう…ううっ!」
侵入してきたトオルのものは、すぐに激しく動きだした。
「はあっ、あっ、あ、あっ、…んあっ…!」
まだ甘美な感覚の残る全身に、トオルのペニスで膣内に再びとろけそうな刺激を与えられる。
「すごい、泉ちゃん…泉ちゃんのここ…すごいいいよ…」
たっぷりと味わうようにしっかりと奥に差し込んで、トオルは腰を回した。
「あうう……はあああん…」
泉は官能の表情を浮かべながら、いやらしい声をあげてしまっていた。
もう声は止まらなかった。
アキラが泉の亀裂に手を伸ばし、先程達したその部分を摘み上げる。
「ああっ!はあっ!」
泉の体がビクンと大きく震えた。
トオルは出し入れを繰り返し、アキラは肉芽をいたぶりながら泉の乳首を舌で転がした。
二人からの責めに、泉はもうどうにかなりそうだった。
手が使えないので、口からは情けなく涎が溢れたままだ。
(ああ…すごい、…こんなのって…はあん…恥ずかしい…)
ずぶずぶと入ってくるトオルのものを、泉は全身で受け入れてしまっていた。
「あああ!あうう!」
「可愛いよ…泉ちゃん…もっと乱れてよ…」
泉に突きたてながらトオルが言う。
トオルの動きに合わせて、泉の形のよい乳房がフルフルと揺れた。
「泉…」
アキラが再び泉の口に自分のものを入れてきた。
「んぐう…んぐぐぐ…」
腕を縛られ、二人の男のものを上と下で同時に咥えてしまっているアブノーマルな状態に、泉はすっかり興奮していた。
(ああん…すごい…すごすぎちゃうう……すごいっ…)
もう好きなように犯されたかった。
快感が波のように泉の中に生まれては消え、また生まれていった。
生まれ変わるそのたびに、その快感は大きさを増してしまう。
そして泉の口はもう一つの性器となり、アキラをしっかり愛撫していた。
「泉……飲んでくれよ」
泉の頬を掴み、アキラは自ら腰を振って泉の口内に激しく突き動かした。
アキラの太い男性から、泉の口の中へ、たくさんの液体が注ぎ込まれた。
その量の多さに、泉はむせ、唇を離してしまう。
それでもアキラからは、まだ大量の液体が溢れ、泉の顔を汚した。
「はあ、はあ…ああっ…」
泉の顔にかかる白い液体を見て、アキラは満足した。
一方、トオルは泉の腰を持ち上げ、動きを強くしていく。
腰が持ち上げられ、泉の中にダイレクトに振動が響きわたる。
「あうっ、はああーん!いっ、や…ああああ…」
泉はセックスで達したことがなかった。
初めて経験する強い快感に、自分自身が壊れてしまいそうな気がしていた。
「いってもいいよ、泉ちゃん…」
トオルは泉の中がギュっと締まっていくのを感じた。
(そろそろイくな…)
トオルは泉の脚を大きく開き、自分のものがもっと奥深くまで差し込めるような体勢になった。
泉の穴からは蜜が大量に溢れ、トオルはそのまま、強く出し入れを繰り返した。
泉はもう何も考えられなくなっていた。
「あんっ!あんっ!あ、あ、あ、…ああああーーーっ!」
ショックが背中を駆けて、泉はセックスで初めての絶頂を迎えてしまった。
顔中を汚しながら、全身を震わせて泉は達した。
泉がイったのを確認すると、トオルは自身を引き抜き、つるつるした泉の体の上に自らのものを放出した。
「……ああ…ああ……」
震えながら泉は、全身で息をしていた。
まだ体中に残る絶頂の余韻に、身をあずけたままにしていた。
トオルは泉の体に触れ、自分が出したものを泉の体に塗り広げている。
「可愛い…思っていた以上に、最高だ…」
その感度の良さと乱れ方に、トオルはすっかり満足していた。
泉の腹部から首筋のあたりまで、トオルは泉を汚す範囲を広げた。
「………」
自分自身が精液にまみれているのを、泉は感じていた。
その官能的なにおいに、自分が汚されたのを実感する。
自然に涙がこぼれてきた。
「泉、泣くなよ……」
アキラが耳元で、ささやく。
逞しい体つき、太い眉と男らしい表情は、街でのナンパなど簡単に成功させてしまうだろう。
トオルの方は、もみ上げを少しだけ伸ばして薄い茶色に髪を染めていた。
華奢そうに見えるが実際には筋肉質で、表情は甘えたように人を見つめる。
二人とも普通に見れば、充分に魅力的な男だった。
しかし、泉は今、自分自身を弄ばれているのだ。
(今、何時……?)
泉は時間感覚がなくなっていた。
持ち上げられて縛られた腕が、痺れている。
この事そのものが、現実の出来事とは思えなかった。
トオルが泉にキスしてくる。
ねちっこく、濃厚なキスだった。
しかしテクニックを感じさせるのは、アキラと一緒だった。
その濃密さに、イヤでもこれが本当に自分の身に起きていることだと実感してしまう。
「や……」
泉は軽く嫌がる。
「怖がらないで…。泉ちゃん…。優しくしてあげるから」
トオルは耳の中に舌を入れてくる。
アキラも反対の耳を愛撫し始める。
「やあ…あん…」
露わになっている両方の乳房を、二人にひとつづつ愛撫される。
精液にまみれながら、またしても弄ばれてしまう…。
「可愛いよ…泉」
アキラがうなじをなめる。
二人に挟まれた形になり、泉は身動きがとれなかった。
アキラの手が下の方をさぐり始めた。
「あ!」
さんざん感じさせられている部分に触れられ、泉は体を固くする。
閉じた脚の間に、簡単に指を滑り込まされてしまった。
泉自らが出した愛液でべたべたになっている亀裂を、アキラの指が上から下へなぞる。
「こんなに濡らしちゃってたんだな」
「や…違う…」
「違うじゃないだろう?」
アキラは優しい声で、そう言いながら、愛液をたっぷりと指ですくいあげた。
その指を泉の唇へ持っていった。
「舐めてごらん…」
始めは逆らっていたが、トオルの指が再び自分の感じる部分を弄り始めると、アキラの指を泉は素直に舐めてしまう。
「可愛い顔だね…」
トオルがささやいた。
アキラも泉の秘部へ手を伸ばすと、彼女の脚を開き、膣の中に指を入れた。
「はあ…あ、うう…」
「その可愛い顔が感じているのをたっぷり見せてもらうよ」
左手で肉芽を刺激しながら、トオルも右手の指を挿入する。
「ああ…はああああ…」
二人の指が膣に入っている。
(ダメ…こんなの……ありえない…)
自分の中で二人の指が動いているのを感じ、泉はまた興奮してきてしまった。
「やあ…あううう…う…」
違う動きをする二つの指。
知らず知らずのうちに、腰が動いてしまう。
「泉ちゃん…気持ちいい?」
「………」
泉は口に出して認めたくなかった。
それを認めてしまうと、本当に墜ちてしまう。
「やめちゃうよ…?ねえ…気持ち、いいの?」
「…………うん」
泉は小さな声だがしっかり返事をしてしまう。
トオルは泉のそんな姿に満足していた。
ダブルのベットの上で、縛られている女。
その両脇に裸の男が二人寄り添っている。
女の脚は左右に大きく開かれ、その真中の穴には、二人の男の指が入れられていた。
その姿は淫靡だった。
泉は、ネチャネチャと大きな音を立てられながら、自らの花弁を二人に遊ばれていた。
「ああ…はあああ……」
もう自分が自分ではないようだった。
(こんなことをされて…感じているなんて…あたし…)
ゆっくりと、時間をかけて、泉は再び二人に愛撫されていた。
(だめ…気持ちいい…私……だめになっちゃう…)
クチャッ…ぴちゃっ…クチュ、クチュッ……
「はう…ううっ…」
「また、入れて欲しい?」
アキラが聞いてくる。
「どうなんだ?」
固くなったそのかたまりを、アキラは指で強く刺激する。
「あああ…はん…っ!」
泉は思わず声を上げてしまった。
「入れて欲しいか?」
再度アキラが聞いてきた。
「はあ、は、ああ……ん…」
泉は小さくうなづいた。
もう逆らう気持ちはなくなっていた。
トオルよりも大きいアキラのものが入ってきたとき、それだけで泉はあまりの快感に体を反らせてしまった。
「はあああっ!」
「泉…気持ちいいか?」
「あ…っ、んんんん…い、い…は、…うんっ…」
もう二人の言いなりになってしまっていた。
奥まで、アキラの大きさに苦しいくらい貫かれ、さっきよりも速く官能の波が沸きあがってきていた。
「あう…、ううう…」
「泉ちゃん…気持ちよかったら、アキラの名前を呼んで、ちゃんと言ってあげてよ」
トオルが泉を煽る。
「はあっ…ああっ…あう…ん」
(いや、こんなの…だめよ………ああ)
泉は挿入されているだけでも、感じてしまうほどだった。
(動かさなくても、こんなに感じちゃうのにっ…)
「アキラ、もっと感じさせてやれよ」
トオルが更に煽ってくる。
アキラは泉から離れそうになるほど腰を引き、そしてまた入れてくる。
何度も何度も、長く強い出し入れが始まった。
泉の壁がこすれて、ペニスが引かれる度に結合した部分から熱い愛液がほとばしってしまう。
「泉ちゃん、誰のがいいか、ちゃんと言わないと」
そう言ってトオルは二人の交わりを薄笑みで見守る。
「はああっ!…アキラぁ…、ん、んっ、はあっ…」
「これがいいのか?」
アキラは奥まで刺した腰を、ぐっと回転させた。
「う、はぁぁあん!……い、いい…いいの…あう…」
トオルは、泉を縛っていたロープをほどいた。
アキラは泉を抱え上げ、もっと奥まで入るように彼女の腰を引き寄せた。
そしてそのまま泉の体を裏返し、再びバックで動きはじめた。
「ああっ!ああっ!」
四つん這いになりながら、さらに強い快感が泉を襲い始めた。
「もっ、…もう…あたし…だめえっ…ああああ…!」
泉は思わず声に出して言ってしまう。
「泉ちゃん、ホントはすごくエッチなんだねえ」
トオルは泉の顔を両手で引き寄せる。
そして彼女の口に、自分のものをねじ込む。
「んぐ…んぐうぅぅぅっ…」
またしても二人を同時に咥えさせられ、泉の興奮は一気に高まっていった。
(だめ…変になっちゃう…あたし…ダメになっちゃう…)
心の中で否定しながらも、体は裏腹にどんどん甘美な振動でいっぱいになっていく。
「ん、んん、ぐう、んぐぐ!」
(ああ!ダメっ!!)
ガクンと体の力が抜ける。
もう何をされているのか分からないほどだった。
震えながら、二人の男に何度も泉はいかされてしまった。
「はあ…はあっ…」
二人の精液を再び浴びて、泉はしばらく動けなかった。
「すっげ、いいよ………泉…」
アキラが感嘆の言葉を漏らした。
「もう、俺たちのものだな」
トオルが言う。
「ほんとに兄弟だな、俺ら」
泉の体の上の二人分の汚れを見て、アキラが笑った。
「な、泉…またしようぜ」
アキラは泉にキスした。
そのキスは決して強引なものではない。
「泉ちゃん、今彼氏いないんだってさ」
トオルが言う。
先ほど食事をした際に、泉とそんな会話をしていたのだ。
「じゃあ、ちょうどいいよな。俺らと、付き合おうぜ」
アキラはぐったりとしている泉の唇に、再び濃厚なキスをした。
白くて広いバスルーム。
お洒落な感じがするが、生活感がありホテルのようではなさそうだ。
(ここは、一体どこ……?)
シャワーをひねり熱い湯を浴びて、泉は自らについた汚れを流す。
鏡に映った自分の姿。
鎖骨から胸元にかけて、幾つもの赤い痣ができていた。
いくらシャワーで流そうとも、拭えない行為をしたのだ。
(何てこと…しちゃったの?)
はじめこそ縛られていたが、途中からは抵抗せずに自ら二人を受け入れてしまった…。
(あたし…何てことを…)
涙はもう出なかった。
ただ、本当に快楽のまま乱れた自分に激しく後悔していた。
髪も洗い、着てきた服に着替えた。
「あ…」
ショーツがない。
トオルに切られたのだった。
仕方なく、履かないままで部屋に戻った。
「泉ちゃん、何か飲む?」
まだ空けていないミネラルウォーターをトオルが差し出した。
気がつくと喉がひどく渇いていたので、素直にそれを飲んだ。
「………」
「怒らないでね、泉ちゃん」
トオルが普段の優しい目で言った。
アキラは黙ったまま、キッチンのカウンターでタバコを吸っていた。
冷静になって回りを見てみると、ワンルームのマンションだった。
ワンルームと言ってもかなり広く、ダブルベットを置いていてもまだ十分にスペースがあり、ベッドから離れて並行に配置されたキッチンのカウンターの前には、おしゃれなソファーが置かれていた。
「ここ、俺の部屋だから」
トオルが言った。
「泉ちゃんに乱暴するつもりは、ないよ。できる限り、お互い楽しみたいからね」
「……」
(あれは、乱暴ではないの?)
トオルのその口ぶりは、先ほどの行為を食事を取るぐらいの軽い出来事のように受け留めている感じだった。
「帰りたい……」
泉はやっと、声に出して言った。
「それじゃあまた、遊ぼうね。泉ちゃん」
甘ったれた目つきのトオルが、泉の肩をポンと叩いて微笑んだ。
アキラの車の中で、泉は眠ってしまっていた。
アキラは黙って、泉の家まで運転した。
「泉、着いたよ」
「あ…」
目覚めると、目の前には見なれた風景があった。
「どうして、家を知ってるの?」
「高校のとき、1回来たことあるじゃん」
アキラは言った。
泉は混乱しているせいもあり、思い出せない。
「………」
「あー、覚えてないんだー?」
アキラは楽しそうに笑った。
つい先ほど、泉を抑えつけてあんな行為をしたとは思えない明るさだった。
「…………」
黙って車を降りようとする泉を、アキラが引き留めた。
「待てよ」
「あ……」
強い力で引っ張られ、キスされてしまう。
唇だけで、やわらかく触れてくるキス。
「……またな、泉ちゃん」
アキラは恋人のような眼差しで、泉を一瞬見つめた。
泉は真っ赤になりながら、車を慌てて降りる。
すぐにアキラのワゴンは音を立てて去っていった。
(もう………何なの?)
泉は二人から離れられたことにほっとした。
(夢であって…)
目を閉じるとイヤでも思い出してしまう。
あの快楽の余韻が、まだ体のあちこちにあった。
……途中からは拒めなかった。
拒まなかったのだ。
むしろ受け入れていた。 |