「もう……許してぇ…」
両手を背中の後ろで縛られた楓香は、喘ぐ度に出てしまう唾液を拭う事もできなかった。
「うぐっ…うぅっ……」
楓香が何か言おうとすると、強引に謙介のものが口へねじ込まれる。
大きく口を開けさせられて、口元からだらしなく垂れる涎がさらに彼女の美しい顔を汚していく。
楓香はベッドに横向きに寝かされ、口には謙介のペニスを咥えている。
下半身は片膝を立てさせられる格好で足を開いているので、自らの恥ずかしい部分は彼の目の前にあった。
ヴー………
楓香の中へ出し入れされると、その動きに合わせて単調な機械音の響きが変化した。
「すごいな、泡立つほど出てくるぞ」
玩具が動く度に、プチュプチュと水音を立てて楓香から出る愛液が絡みついてくる。
「入れられる物なら、何でもいいんじゃないのか、ここは」
謙介は楓香に入ったバイブを小刻みに動かした。
低い機械音と、粘っこい水音が、動きに同調して部屋に響く。
謙介に言われるまま剃りあげられたそこは、綺麗な桃色を晒す。
バイブが引っ張られると、まるで唇のように楓香の肉が吸い付いてくる。
上の口も下の口も、自ら出した液体でドロドロだった。
(楓香、エロ過ぎ…)
謙介は楓香のそこを見て、自らのものをさらに固くした。
基本的に、彼女は自分の言う事を何でも聞く。
本当はもっと彼女を苛めたいのだが、いつも楓香は謙介が想像した以上に興奮して、悦んでしまう。
謙介にとって、それは嬉しい事でもある。
しかしもっと苛めてやりたいという謙介の願望は、楓香が悦べば悦ぶ程、逆に大きくなってしまう。
(こんな可愛い顔してるのに、本当にエロい女だな…)
謙介はさらに深くまでバイブを挿入し、奥の当たる感触を確かめながら、再び小刻みに突いてやる。
奥まで入れた時に溢れ出てきた愛液が、ジュブジュブと音を立てた。
「ああっ…、んあぁっ……、ダメ、ケンちゃん……イっちゃう…!」
声を上げた楓香の口に、謙介は更に大きさを増したペニスを突っ込む。
「んぐっ……んんんっ…!」
楓香の口内が震える。
無理に開いた口の中、喉の奥が彼のものを吸引してヒクついた。
「うっ……あっ…」
謙介も、小さく声を出してしまう。
楓香の動きに合わせて彼女の喉へと、波打つように精液が放出される。
後ろ手のまま、楓香は背中を仰け反らせ、腰を震わせて達した。
「うぅ……うぅ…」
口の周りは涎だらけだというのに、彼の精液はこぼさずに全て飲み込む。
そうするように、今まで躾けられて来たのだ。
閉じられた足の間、謙介の指で支えられた玩具はしっかりとまだ刺さったままだった。
謙介は楓香の口から自分のものを抜くと、バイブレーターもゆっくり彼女から引き抜いていく。
(ドロドロだな……)
汚れたバイブを、すぐに楓香の口元へ持って行った。
「舐めろ」
楓香は黙って、それを口に入れた。
「お前の味、分かるな?」
自分自身の味を、楓香は感じる。
楓香は頷いた。
喉の奥にはまだ彼の味があって、何も考えられなくなる。
ただ、言われるがままにバイブを舐めた。
「はあ……はあ…」
楓香がグッタリしている間、謙介は彼女を縛っていた柔らかい紐を外した。
「ホントにお前はさ、」
「………」
謙介に髪を撫でられ、脱力したまま楓香は彼を見た。
優しい声だった。
そして楓香に触れる手も優しい。
いやらしい事が終わると、謙介はいつもそうだった。
彼のその態度は楓香を安心させ、そしてさらに離れられない気持ちにした。
「突っ込まれれば、何にでも感じちゃうんじゃないのか?」
「違う……」
楓香は首を振った。
「そうか?別にオレのじゃなくてもいいんじゃないの?」
謙介の口調は相変わらず柔らかかった。
楓香は彼に促されるまま、体を起こされる。
ベッドの上、幾つもの枕を背にして、楓香は座らされた。
そのまま膝を掴まれ、足を開かれる。
「ツルツル」
謙介が楓香のそこをじっと見て言った。
剃って何も生えていない露わなそこが、楓香は恥ずかしくてたまらない。
「生えてないと、形がよく分かる」
「あっ……」
謙介に触られて、楓香はビクンとなる。
「濡れてるのも」
穴の入り口に少しだけ指を入れられ、愛液をすくわれた。
「よく分かる」
愛液をのばすように、楓香の亀裂に沿って謙介は指を動かして行く。
「ここ」
謙介の指が、肉の間で隆起した突起で止まる。
「好きだよね」
濡れた滑る指で、その部分をグリグリと押した。
「あぁ……、あぁ…」
体を起こしているので、謙介が触れる様子が楓香からよく見えていた。
「今、ドロっと、…出てきたけど」
少し突起に触れられただけで、楓香のそこからまた愛液が流れてしまう。
「ホンットにエロいよな、お前は」
謙介は全裸の楓香の乳首を甘く噛んだ。
「あぁんっ……!」
楓香は大きな声を出した。
謙介の指先は突起を愛撫し続ける。
「しっかり足持って」
楓香は膝の裏を持ち、自分の体へと引き寄せる。
座っているのにお尻が少し浮いて、さらに自分のそこが見える格好になった。
「舐めるとこ、見せてやるよ」
謙介は体を横にすると、舌をわざと長く伸ばして、楓香の亀裂を舐める。
「あぁっ……、あっ…」
「気持ちいい?楓香?」
楓香は、そうされている時に謙介に自分の名前を呼ばれると、いつもさらに興奮してしまう。
「あぁ…、気持いいっ…、気持いいよぅ…ケンちゃん…」
(ケンちゃんの舌が……)
彼の舌が自分の性器に触れ、その部分を震わせる。
(ああ……ケンちゃん…)
「あぅ、…気持ちいい……、いいよぅ…」
おねだりするように、楓香の腰が動いた。
謙介は楓香に見せつけるように、唇をその場所につけ、吸う。
強く吸いながら、口の中で彼女の突起を舌で揺さぶった。
「うあ!…あぁっ…!」
楓香の腰が、彼の舌から逃げるように跳ねる。
謙介はそんな楓香の両方の太腿をしっかりと押さえ、彼女が動けないようにした。
「ダメっ…、それ、ダメっ…吸うの…あぁっ…」
ビクビクと体を揺らす楓香にはお構いなしに、謙介は続けた。
――― ジュルッ、ジュル、ジュプッ…
謙介の唾液と楓香の愛液が混ざり、彼が楓香の性器を吸う度に音を立てる。
(ダメっ…ダメ、ダメ…)
吸われ、舌で刺激を与えられ続けて、楓香はもうどうにかなりそうだった。
「うぁ…、あぁ…」
(やだ……、舌でイっちゃう…)
そうされるのが、とても弱かった。
それは幼いうちから、謙介にずっとされていた事だからだ。
小学校高学年になり、お互いの性器を見せ合ってから、
2人はすぐに触れ合うようになった。
謙介は楓香の性器が、触れる事によって濡れてしまう事に猛烈に興奮した。
そして指だけではなく、彼女のそこも舐めた。
自分が楓香をどう触ればどう感じるのか、どこが感じる場所なのか、幼い頃から利発だった謙介は、楓香の反応を見てそれを掴んでいく。
やがて彼は、楓香に何度も絶頂を教えた。
彼女の性感は彼によって開発され、長い時を経て、謙介好みの敏感な肉体に変えられていた。
謙介は先程の玩具を手に取ると、楓香に口をつけたまま、その場所へ押し込んで行く。
「やだ!……ダメっ……」
「足、離すな」
空いている方の手で、謙介は楓香の足を持ち上げる。
突起を強く吸われているだけでも、既に達しそうなのに、唐突に差し込まれた玩具が楓香の中を犯す。
「あぁっ!……もう、ヤダッ…、ケンちゃんのが、欲しいよっ…!」
涙を浮かべながら、楓香は謙介に懇願した。
彼は唇を離す。
「突っ込まれれば、何でだっていいんだろ?」
「違う……!嫌っ…」
楓香は首を振り、謙介へと手を伸ばした。
起こしていた上半身は崩れ、既に枕へと倒れていた。
片足を彼に押さえられたまま、さらけ出したそこにバイブが埋められている。
「お前がこれでいかなければ、挿れてやるよ」
「いかない、もんっ……」
楓香は苦しい表情のまま、謙介を睨む。
「そうだよな…、こんなオモチャで何回もいけるなんて、余程の変態だよな」
謙介がバイブレーターのスイッチを入れた。
「まさか、いかないよな?」
「い、いかないっ……」
楓香は堪えようと、下唇をギュっと噛む。
彼女の中で、バイブが振動する。
「うっ……、はぁ、はぁっ…」
「噛むなよ」
謙介は楓香の足を持っていた手を離し、指を彼女の口へ入れた。
「あうっ、うぅっ…」
彼の指を噛むわけにもいかず、楓香は声が抑えられない。
「奥が好きだよな」
先刻達した場所と同じところに当たるように、謙介はグっとそれを入れ込んだ。
「やぁっ…、いやっ…ダメ、やめてっ…」
楓香は首を振る。
謙介はバイブを動かした。
「イクわけないよな?」
「いか、ないっ……うぅっ…!」
(いっちゃう……ダメ…!)
声は我慢したが、体が跳ねてしまう。
楓香の体に、中から突き抜けるように足先まで力が入った。
(ああ……、あ……)
大きくうねった体、そしてガクリと落ちる。
「いかないんだろ?
」
謙介は楓香が達しているのを分かっていて、玩具をさらに奥へ刺した。
半分までしか上げていなかったスイッチを、最大まで上げる。
「いや!……だめぇぇっ…!」
楓香の体が震えた。
達した直後だというのに、奥へと強い刺激が与えられて、自分でコントロールできない。
「あっ、やっ…、いやぁぁっ…!」
限界までバイブを刺してくる謙介の腕を、楓香は掴もうと手を伸ばす。
「いや、やぁっ…やっ…」
内部の一番奥、そこで玩具がうごめいていた。
謙介は楓香の体の外に出ているバイブのスイッチ部分を持ち、ゆっくりと回した。
グリグリと、楓香の奥に強く振動したそれが当たる。
(やだ…!…変になっちゃうっ……)
「あ、…あ、あぁっ…!、やぁぁッ…!」
ひっきりなしに喘ぎ、ビクビクと体を震わせる楓香の姿を、謙介はじっと見ていた。
バイブの先端が、楓香の中をゴリっとこする感覚が謙介の手にも伝わる。
(ああ……楓香、すごい可愛い……オレの楓香…)
快楽なのか苦痛なのか、どちらとも取れる楓香の歪んだ表情を見て、謙介もまた恍惚としていた。
楓香の目からは涙があふれ、口元からは涎がこぼれる。
それでも謙介は、達し続ける楓香へと、しばらくバイブを刺し続けた。
「やっぱりお前は、ここに入れば何でもいいんだな」
謙介の声は冷たい。
「ちがっ、うぅ……うっ…」
楓香は泣いていた。
快楽に飲まれた自分自身が情けなかった。
一度達した後も、子宮の入り口に執拗にバイブを打たれて、本当におかしくなりそうだった。
「ケンちゃんが、いい……」
顔を涙でグシャグシャにしながら、楓香は言った。
「………」
「ケンちゃんに、抱かれたい・・・」
「…泣くほどバイブが良かったくせに?」
「………意地悪…」
楓香は謙介に抱きついた。
謙介は楓香の両手首を握り、逆に彼女の上になった。
「んん……」
楓香が声を漏らす。
謙介の唇が楓香の唇に触れ、お互いの舌を絡める。
両手で、楓香の乳房に触れる。
キスしながら、胸を揉みしだいた。
(ケンちゃんのキス、好き…)
キスすることさえ許されなかった時期、楓香は本当に謙介とキスがしたかった。
交わる事を許された体すべてが、彼を求めて渇望する。
楓香は足を開き、自らのそこが彼に当たる位置を探った。
謙介はそんないやらしい彼女の動きに合わせ、自らの猛った固まりを滑らせる。
キスしている舌が絡むのと同じぐらい自然に、謙介は楓香に入っていく。
(ああ……やっぱりケンちゃんのが、いい…)
彼の肉の柔らかさに安心して、先程とは全く違う種類の快感がすぐに楓香を捉える。
(ああ、気持ち、いい…)
「んんっ……」
キスをしたまま、深いところまで繋がっていく。
「んあぁ…」
腰が震えた。
(気持ちいい、気持ちいいっ…)
先程まで途切れなく強制的に与えられた性感が、楓香の中で息を吹き返す。
謙介の熱に触れた自分の粘膜全てから、液体がにじみ出て来るのが分かる。
彼が動き、擦れる度に、彼に刺し込まれた楓香の穴から愛液が迸る。
(酷い濡れ方だな…)
バイブでさんざん弄った先刻よりもずっと、楓香のそこは溢れていた。
謙介の内腿まで、彼女の液で汚れてしまう。
「あぁ…楓香、すごいいい……はぁっ…」
淫靡すぎるそこと繋がる強烈な快感で、謙介の息も上がる。
謙介は楓香を抱きしめ、腰を振る。
彼女の中をグチャグチャに混ぜながら、体を捻り、上下の位置を入れ替えた。
「あぁっ!」
上になる事で体重がかかり、謙介のものが楓香の奥に刺さる。
謙介は楓香の腰を掴むと、彼女の体を引き上げた。
勢いよくペニスが抜け、愛液が彼の腹まで飛ぶ。
「あぁ……、ああ…」
謙介のものが抜けても、楓香の腰はガクガク動いていた。
そこから次々と液がこぼれて、既に愛液まみれになっている謙介のペニスを更に汚していく。
「すごい、ベトベトの
おもらしだな」
「やだ……、だって……」
彼へと糸を引いて、楓香のそこからと愛液がこぼれ続ける。
「どうなってんの、お前のここ」
「うぅ……」
羞恥と快感で、楓香の目にまた涙が溜まる。
謙介が手を伸ばして彼女の乳首をつまむと、楓香はビクンと体を引いた。
そしてまた、楓香はドロリと恥ずかしい液を零してしまう。
「そんなにオレのこれが気持ちいいの?」
謙介の言葉に、楓香はコクコクと何度も頷いた。
「こんな体になったの…。ケンちゃんのせいなんだから…」
「ふふ」
こんなにあられもない姿を見せてそう言う楓香が愛らし過ぎて、謙介は思わず笑んだ。
「ケンちゃんのせいだよ…」
すっかり汚された謙介のそれを、楓香は自分のそこへ当てる。
ゆっくりと時間をかけて、腰を落として行く。
「うっ……」
挿入する瞬間の感触だけで、本当に失禁してしまうのではないかというほど気持が良くて、思わず楓香は息を止めた。
(ああ……、ケンちゃんの、これ…)
自らの良い場所へ当たるように回しながら、同時に腰を上下に動かした。
「あぁ、…はぁ、あぁ…」
(この感触……ずっと欲しかったの…)
どんなにきつく締めても、蜜だらけの楓香の中は謙介を滑らせる。
「あぁ……」
体の当たる音と、性器の擦れる音、そして2人の息遣いが部屋に響いた。
楓香は腰を止める事なく、謙介の上で動き続ける。
「楓香……、そんなにしたら、出るって…」
謙介もまた、楓香の動きに抗わずに快楽へと没頭していた。
自分の体の上で、我を忘れて夢中で腰を振り、乱れる彼女を、美しいと思った。
普段、男女から憧れられるような美貌を持つ楓香。
そんな彼女の、この恥ずかしすぎる姿
。
「楓香……」
謙介は楓香の腰を引き寄せ、自分の勃起したものを完全に彼女の中へ埋める。
起き上がると、楓香の足を持って大きく開いた。
(ドロドロ……)
繋がったその部分が、いやらしく濡れて光る。
楓香の尻が浮く程、限界まで深く謙介は自らのものを入れ込む。
最大限に固く大きさを増したそれが、楓香の内臓を抉った。
「あぁ!…あぁっ……あぁ!」
楓香の内が強く締まる。
喘ぎ続けていた声が一瞬止まり、彼女の手が空を掴む。
「はぁっ……うぅっ…」
音は謙介の息遣いだけになり、楓香のこれ以上行けない程一番奥へ、精を放った。
謙介のものが精液を出しながら、楓香の中で震える。
楓香もまた、震えていた。
謙介が自身を引き抜くと、大量の愛液に混ざって、白いものが一緒に出てくる。
「………」
そんな楓香と自分の性器をじっと見ながら、謙介は手を使わずにそれで楓香の亀裂をなぞる。
溢れた白い液体を自らのものにつけると、それをまた楓香の膣へ挿入した。
「うんっ……」
楓香は静かに声を出す。
こぼれた精液を、全て、謙介はまだ勃起したままのそれで彼女の中へと戻した。
「………」
だらしなく開いた美しい楓香の唇に、謙介はキスした。
朦朧としているのに、楓香は無意識に彼の舌に自分の舌を絡める。
「んん………」
長い間キスしていた。
唇が離れると、薄目を開けて楓香が言う。
「ケンちゃん…、大好き……」
「うん……」
軽く頷くと、謙介はまた楓香にキスする。
「ピル、飲んでるんだよな」
「うん。飲んでる…」
「今日、まだ中で出すつもりだけど」
謙介は楓香といると、すぐに復活する事ができた。
「バイブとどっちがいい?」
「バイブはもう嫌だよ…」
そう言いながら楓香は謙介に腰を寄せる。
2人はキスして、抱きしめあう。
謙介は勃起しかけたそれを、楓香の中へ埋めて行く。
「あぁ……」
楓香の顔が一瞬歪む。
謙介はまた楓香にキスした。
キスしながら繋がるのが、お互いに好きだ。
楓香の中で、彼は固さを取り戻して行く。
「オレの出すもの、全部、楓香の体に入れて」
「……ん…」
内部をこすられ、楓香は息を荒げながらも、頷く。
「一生、全部、受け入れるんだぜ」
「うん……」
繋がったそこから、楓香と謙介が擦れる水音が淫靡に漏れる。
お互いに深く、何度も求めた。
20歳の夜だった。
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